標高3,776m日本一高い山、富士山。
いつかは登ってみたいけど、富士山には何を準備して、どうやって挑めばいいのか分からないという方も多いはず。
富士山は楽ではないが、ポイントを抑えしっかりと準備すれば、初心者でも登れる可能性が十分にある山。
登山初心者でも安心な「ガイド・道具レンタル付き1泊2日富士登山ツアー」の解説。
【2021/07/25 Mt.Fuji,Japan】
富士山
2013年に世界遺産登録された「富士山」。
世界遺産「富士山」
日本一の高さ標高3,776mを誇り、2013年6月ユネスコの第37回世界遺産委員会において、「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉ー」として、世界文化遺産に登録された世界の宝「富士山」。
石柱が立っている「剣ヶ峰」と呼ばれる場所が3,776mの地点。
クレーターになっている富士山の山頂を一周することを「お鉢巡り」と言い、景色など見どころも多い。
標高が上がると共に気温が下がり、夏でも山頂付近は時間帯によって0℃以下まで下がることもあるため、防寒対策は必須。
富士山には法律で禁止されている行為もあるので、登山前に登山マナーと共にチェックしておこう。
富士登山のベストシーズン
富士登山のベストシーズンは夏。
毎年山開きが行われる7月初旬から9月上旬頃まで。
残雪状況や気象情報等で登山道等の開通日や閉鎖日が変更になったり、ルートによって開通日が異なるので注意。
また、世界遺産登録を機に策定された「富士山における安全確保のためのガイドライン」では、「万全な準備をしない登山者の夏山期間以外の登山禁止」となっている。
富士登山の4つのルート
富士山の山頂までのルートは、山梨県側の「吉田ルート(富士スバルライン五合目)」静岡県側の「須走ルート(須走口五合目)」「御殿場ルート(御殿場口新五合目)」「富士宮ルート(富士宮五合目)」の4つ。
色別でデザインされた標識が設置されているので、分岐点では要チェック。
- 「富士宮ルート(富士宮五合目)」スタート標高2,400m
- 「吉田ルート(富士スバルライン五合目)」スタート標高2,305m
- 「須走ルート(須走口五合目)」スタート標高2,000m
- 「御殿場ルート(御殿場口新五合目)」スタート標高1,440m
「Mt. Fuji」
【Address】Yamanashi-ken and Shizuoka-ken, Japan
【Altitude】3,776m
初心者ならパッケージツアーが安心
登山初心者ならパッケージツアーが安心でおすすめ。
上級者からもコスト面でフリーパッケージツアーは人気が高い。
交通や宿泊の手配不要
パッケージツアーなら現地への交通や山小屋の宿泊手配が不要。
ツアー会社のパッケージツアーに申し込むだけで、富士登山のすべての手配が完了。
トータルコストが安い
交通費、山小屋宿泊費、道具レンタル代など別々に手配するよりも、パッケージツアーならトータルコストが比較的安い。
プランによっては食事付きや下山後の温泉付きなど、特典も魅力。
ガイド同行で安心
パッケージツアーなら登山経験豊富なガイドさんが同行してくれるので安心。
道具の使い方や歩き方、呼吸法など登山のアドバイスはもちろん、休憩時に周りの景色の説明などもしてくれて楽しみながら登山できるのも魅力。
富士登山の服装、持ちもの
富士登山の服装の注意点や持ちものなどを紹介。
また初心者には登山道具レンタルもおすすめ。
富士登山の服装
登山において服装は重要。
富士登山では登り始める五合目は夏としては涼しいが、歩き始めると暑くて汗をかき、山頂付近は夏でも気温0℃以下まで下がり真冬並みの寒さになることもあるので服装には注意が必要。
富士登山の服装のポイントとしては重ね着で夏から冬、そして雨天にも対応できること。
速乾インナー、長袖シャツ、フリース、レインウェアを重ねて着るイメージ。
寒くなったら着て、暑くなったら脱いで体温を調整できるのがベスト。
・「長袖シャツ」
・「速乾インナー」
・「トレッキングパンツ」
・「厚手のソックス」
・「登山靴」
・「レインウェア」
・「フリースなど防寒着」
・「手袋」
・「帽子」
・「サングラス」
富士登山の持ちもの
登山の装備や持ちものは自分が持てる重量に抑えることが大事。
水や食料は山小屋でも販売されているので上手に利用すれば楽。
・「ザック(レインカバー付30L前後)」
・「ヘッドライト」
・「砂除けスパッツ」
・「ストック(ポール)」
・「水(1〜2L)」
・「行動食」
・「お金」
・「スマートフォン」
・「タオル」
・「ティッシュ」
・「ウェットティッシュ」
・「その他(常備薬、サポーター、酸素缶など必要に応じて)」
はじめてならレンタルもおすすめ
登山初心者が一番悩むのが登山道具や服装の準備。
登山用品店に買いに行ってみても、道具もウェアも種類が多く、どれを選べばいいのか分からない。
人によっては1度きりしか使わないかもしれない登山道具は全て高価。一気に揃えると結構な額になってしまう。
そんな時は上手にレンタルがおすすめ。
登山道具一式を揃えたセットレンタルやストックだけなど足りないものだけの単品レンタルが可能。
配送サービスに対応しているショップも多い。
現地でレンタルしているショップもあるので、登山道具を全部レンタルし、手ぶらで登山に出かけることも可能。
今回の富士登山でも登山道具レンタルの老舗「やまどうぐレンタル屋」の登山の基本的なアイテムのセット「初心者まるごと7点セット(1泊2日)¥13,000」をレンタル。
しっかりと手入れされている「Columbia」の登山靴。
「mont-bell」のヘッドライト。新品の電池付きで安心。
「やまどうぐレンタル屋」は配送とショップでのレンタルが可能。
登山道具の知識豊富なスタッフさんによる安心の対応に加え、天候や体調で登山をキャンセルする場合、前日までに連絡をすれば全額返金(キャンセル料なし)してくれる。
ウェアやザックのカラーを選べたり、ゴアテックス製レインウェアを選べるのも嬉しい。
富士登山初心者にもおすすめ「サンシャインツアー」
全国で富士登山動員数No.1「サンシャインツアー」
「サンシャインツアー」には、富士登山だけでも多くのプランがあり、出発地や登山ルート、ガイドの有無、山小屋などの選択と、道具レンタルや食事などのオプションがあり、自分に合ったプランで参加可能。
また、ほとんどのプランに下山後の入浴と豪華食事が付いているのも魅力。
今回参加した「朝発2日間吉田ルート御来光登山8合5勺山小屋御来光館ガイド同行プラン」の行程は次のとおり。
①【バスで出発、途中ショップで道具をレンタルし富士山五合目へ移動】
②【登山開始】
③【山小屋で休憩、仮眠】
④【深夜に山小屋出発、山頂で御来光】
⑤【下山】
⑥【バスで入浴施設へ移動して入浴、食事】
⑦【バスで帰る】
他のプランも基本的な流れ同じ。
ツアー行程①【バスで出発、途中ショップで道具をレンタルし富士山へ移動】
【7:30】集合場所に集合してバスで新宿を出発。
途中で「やまどうぐレンタル屋河口湖店」に寄り、オプションで予約していた人は道具をレンタル。
【12:30】吉田口五合目(富士スバルライン五合目)に到着。
五合目施設「富士急雲上閣」で再集合時間まで着替えや食事。
オプションの昼食は、「甲州名物ほうとう」。
ツアー行程②【登山開始】
【13:30】再集合場所で参加者、ガイドさんと合流して登山開始。
この日は参加者20人弱に対し、ガイドさん2人という手厚さ。
ツアー行程③【山小屋で休憩、仮眠】
【19:30】標高3450mにある八合目五勺山小屋「御来光館」到着。
富士山頂に最も近い山小屋で温かい夕食を食べて休憩、仮眠。
夕食はハンバーグ。サラダ、スープ付き。
夕食時に朝食用のお弁当も受取る。
仮眠をとり体調を調える。
ツアー行程④【深夜に山小屋出発、山頂で御来光】
【3:00】山頂での御来光を目指し、山小屋出発。
暗くて寒い中での登山。ヘッドライトと防寒対策は必須。
【4:40】山頂で御来光。
体力に余裕のある希望者のみ、お鉢巡り(有料)。
ツアー行程⑤【下山】
【6:00】下山開始。
下山するまでが登山。
【10:00】下山、富士登山終了。
下山後、「やまどうぐレンタル屋」でレンタルした道具は五合目施設で返却可能。
道具レンタルを利用すれば、行きも帰りも身軽に移動。
ツアー行程⑥【バスで入浴施設へ移動して入浴、食事】
【12:00】五合目出発。
入浴施設「富嶽温泉 花の湯」で入浴と豪華昼食。
温泉で疲れた身体を癒し、リフレッシュ。
食事は嬉しいビュッフェスタイル。
ツアー行程⑦【バスで帰る】
【18:00】新宿到着。帰宅。
特典の「富士山登頂認定証」と「記念品のネックウォーマー」。
最高の体験をもたらしてくれる富士登山
毎年多くの人が富士登山に参加。
初心者、上級者、大人、子供、団体、おひとり様など参加者はさまざま。
富士登山のパッケージツアーは、ガイド付きプランやフリープランなど自分に合ったスタイルで、より気軽に富士山に挑戦することが可能。
道具レンタルで登山はもっと身近になった。
登山初心者でも富士山のポイントを抑えしっかりと準備すれば、山頂で待っている日本一の絶景を拝み、最高の達成感を体感できるはず。
富士登山は常に多くの貴重な体験をもたらしてくれる。
・「動植物の採取禁止」
・「溶岩や石の持ち出し禁止」
・「落書きの禁止」
・「テント設営やたき火の禁止」
・「ペット等の放し飼い禁止」